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ロンドン暴徒化などの背景 [特別]

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 ロイターや時事通信によると、英警察による黒人男性射殺事件
をきっかけに6日夜から始まったロンドンの暴動は9日未明、
さらに拡大し、中部の都市バーミンガムやリバプール、西部の都市
ブリストルにも飛び火。
 ロンドンの暴動は一段と激しさを増し、市内北部エンフィールド
にあるソニーの倉庫も炎上。
英国の暴動は4日連続で過去数十年で最悪となったようです。

 私も3年前にはじめてロンドンに旅行しましたが、旅行前と後では
ロンドンの印象は全く変わってしまいました。
 日本ではよほどのことがない限りそういった負の情報は報道
されないので、真実を知らない日本人は多いかと思います。
 大英帝国、紳士の国とかビートルズ、最近では皇室の話題などで
イギリスのイメージが固められてしまっているからです。

 はっきり言いますが、イギリスには露骨な人種差別があります。
あるからこそ、オリンピックやなんかでごまかそうとするわけです。
 ロンドンのヒースロー空港に着いたとたんにわかりました。
 パスポートを見せますよね。今はどうか知りませんが、
3年前は入国カードを書かされたんですが、イギリスではその
カードを渡すためだけの黒人(インド系と思われる)を雇用していました。
カードなんて置いていれば勝手に取ればいいだけですよね。
 そのおばちゃんには悪いんですが、そういうカラードの方の雇用率
というのもある程度確保しないといけないのでしょう。
 政府はちゃんと雇用してますよ的な感じが見え見えでした。

 ロンドン市内のコンビニでも日本では考えられない光景に遭遇
しました。
 なんと、コンビニの入口に人が立っていて、プラスチック製の
ショッピング籠を1人1人に渡しているんです。
 それがその人の唯一の仕事なわけです。
 この人もインド系或いはスリランカ系でいわゆるイギリスの旧植民地
出身のようでした。

 イギリスではよほどの資格を持っているとかでない限り、かなり
生活は厳しいようです。

 実は、ロンドン到着の最初の日にノッティング・ヒルでカーニバル
があるとガイド本で読んでたんで、行こうとしていたんですが、知人に
強く止められたんです。
 結局、その忠告に従って助かりました。
 というのは、ノッティング・ヒルというところはカリブ海(これまた
イギリスの旧植民地)からの移民が多いんですが、ここに住む人達も
かなり生活が苦しいらしく、楽しいはずのカーニバルが、鬱憤発散の場
となり、ついには暴徒化して、当日、死者まで出てしまったからです。
行っていたら巻き込まれていたかもしれません。

 最近は、英国も財政事情がかんばしくなく補助金等が軒並みカットされ
たり、物の値段が高騰しており、生活が苦しい人達へのさらなる追い打ち
になっているようです。
 ですから、この夏、英国に旅行される方はくれぐれもそのような背景が
あるということを認識しておくべきだと思います。

 これも3年前になりますが、北京オリンピックが開催されて、中国は
民族差別の国だと散々に叩かれ、閉会式で次はロンドンオリンピックだと
いうことが注目されると、翌日の日本の新聞には、自ら障害者だという人
が投稿し、中国と違ってイギリスはその点、先進国であり、差別などない
から今からが楽しみだみたいなことを載せていましたが、全然ーーん違いますから。

 人種差別や障害者差別があるからこそ、それではいけないということで、
事ある毎に差別撤廃運動が繰り広げられているのです。
 悲しいかなこれが現実の姿なのです。

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 別のニュースですけど、最近、ある韓国人女性がドイツで人種差別を受け、
殴られる事件が発生したようです。
 ドイツ誌『デアシュピーゲル』によれば、マグデブルグに住む韓国人女性が
7月、9歳と6歳の子どもを連れて電車で遊園地を向かう際、あるドイツ人女性
からタバコの吸い殻を投げつけられたそうです。
 韓国人女性が「なぜこんなことをするのか」と抗議すると、女性は近づいてきて
韓国人女性を殴打し、韓国人女性と子どもが驚いて声を上げると、ドイツ人女性は
さらにその韓国人女性の首を絞めたというんですね。
 『デアシュピーゲル』によれば、ドイツ人女性は韓国人女性に対し、大声で
「目が小さい」と叫んでいたということです。
「目が小さい」って、何よ!それが理由なわけ?
その後、電車の乗客からの通報でドイツ人女性は警察に逮捕されました。

 こういうことって実は身近にあることなんですよ。
 私も経験があります。2年前にミュンヘンに住むドイツ人の友達を訪ねて行った
時のことですが、その女性とビールを飲んでいると、すごい視線を感じたんですよ。
 パッと見てみると、大人のドイツ人女性(白人)とその子供が目を点にして
私を凝視しているんです。
 全然親しみを込めた視線じゃないですよ。アジア人をはじめて見たとしても、
物珍しいというのを通り越してました。
 友達の女性もドイツ人(白人)ですが、明らかに差別的な視線だと言ってました。
また、同じミュンヘンでその友達と歩いていたら小石を投げつけられたことも
ありました。幸い、体に当たるようなこともなくけがはなかったですが。
 ドイツでもトルコや東欧あたりから大量の移民を受け入れていて、大変なことに
なっているようです。
 これもミュンヘンの出来事ですが、その友達とベンチで座って話していると
急に東欧系の白人の母親と子供が来て、何の躊躇もなく手を前に出して言うんですね。
「貧しいからお金をくれって。」
こういう状態が今のヨーロッパ全体の傾向なんです。
 元々の住民(白人)はもう我慢できない、移民は出て行ってくれっていう気持ちですし、
移民の方はこんなはずじゃなかった、政府は我々の生活を何とかしろっていう
感じですから。
 そろそろ日本人もヨーロッパは白人の国という固定観念を変えるべき時でしょう。
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