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最近の洋楽 recommend 2-2 Leona Lewis [音楽]

最近の洋楽 お薦め第2弾はLeona Lewis(レオナ・ルイス)です。

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彼女は、イギリスのロンドン生まれですが、
決して生活は豊かではなかったようです。

そんなある日、彼女はイギリスのあるオーディション
番組に出演し、その歌声が高く評価されることになります。

その番組とは、「Xファクター」という素人参加番組です。
ちなみに、あのポール・ ポッツやスーザン・ボイル
を輩出したのは「Britain's Got Talent」という別の番組です。

彼女のデビューアルバム「Sprit(スピリット)」や
セカンドアルバム「Echo(エコー)は、日本を含めて
世界的に大ヒットを記録しました。

彼女が世界中の人達から注目を浴びたと言えるのが、
2008年の北京オリンピック閉会式でしょう。
この時、彼女は、イギリスを代表するロックバンド、
レッド・ツェッペリンのジミー・ペイジの演奏のもと、
熱唱し、次回開催のロンドン・オリンピックを強烈に
アピールしたのでした。

2009年にはあの映画「アバター」の主題歌"I See You"の
ボーカルも担当しています。
また、2010年には、アルバム「Echo」から'My Hands'が
ファイナルファンタジーXIIIの海外版テーマソングとして選ばれています。

そんな成功街道まっしぐらの彼女がリリースしたのがロンドンO2
アリーナでの公演を収録した「Labyrinth Tour Live from The O2
(ラビリンス・ツアー・ライブ・フロム・ザ・オーツー)」です。
このラビリンス・ツアーはロンドンだけでなく計11都市、20公演で
約30万人もの観客を動員したといいますから、彼女の成功を如実に
裏付けていますね。
洋楽に興味のなかった方も、一度聴いてみてください。
彼女の歌声に打ちのめされると思いますよ。

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最近の洋楽 recommend 2-1 NELSON [音楽]

最近の洋楽では、NELSON(ネルソン)が超お薦めです。
アルバム「LIGHTNING STRIKES TWICE」(下の写真)は、
なんと約11年ぶりのリリースなんですが、
内容的にはよりすばらしいものに仕上がっています。

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元々、ネルソン兄弟の美しいメロディアスなハーモニーに
エレキギターがからんで、これぞアメリカンロックみたいな
サウンドだったんですが、今回はそれがより高度に完成された
感じです。
ボーカルは、あのボンジョビをも上回る高音域をカバーしていますし、
ギターもあの元TOTOのスティーヴ・ルカサーがゲスト参加するなど
曲によってはギターが鳴いているようにすら聞こえる美しいサウンドです。
かつて名をはせたBOSTONのギターサウンドにも通じるものです。
全体としては、ボンジョビやジャーニーにも匹敵する内容となっていますので
一度、聞いてみてください。
特に1曲目から5曲目までは、明るくて爽快なアメリカンロックが
一気に炸裂といった感じですばらしいですよ!


最近のJ-pop(女性ボーカリスト特集)4-4 Superfly [音楽]

最後は、Superflyです。

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Superflyを有名にしたのは、昨年のワールドカップで
NHKがテーマソングに採用した「タマシイレボリューション」
がヒットしたからですが、彼女の歌い方は他のPop歌手には
ないものがあります。

それは、彼女の歌声のベースにはSoulがあるということです。
だから、曲によっては盛り上がるサビの部分でもソウルフルな
歌い方をします。
また、彼女は全曲英語の曲でも難なくこなすように、
洋楽で育ってきたことを随所にうかがわしてくれます。
ライブに強いのも彼女の特長でしょう。
今、実力派No.1の女性ボーカリストといったらSuperflyになるかもしれませんね。

最近は、SONY PSPゲーム「The 3rd Birthday」のテーマ曲
「Eyes On Me」もリリースし、ヒットを飛ばしています。

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最近のJ-pop(女性ボーカリスト特集)4-3 JUJU [音楽]

第3弾はJUJUさんです。

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JUJUさんを有名にしたのは何と言っても
SONYのデジタルカメラのCMで歌われた
「Hello,again~昔からある場所」が大ヒット
したからですが、この曲は実はMy Little Loverの
カバー曲だったというのをご存じでしょうか?

その後、アルバムもヒットしましたし、最近では
フジテレビのドラマ「ギルティ 悪魔と契約した女」
(菅野美穂主演)の主題歌「この夜を止めてよ」も
大ヒットしています。

この方も歌が単に上手いだけでなく、聴いている
人を引き込んでいくような魅力がありますね。

最初はCrystal Kayの妹?みたいな感じの印象を受けた
こともあったけど、こちらの方が高音の伸びがある
んじゃないかと思います。

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最近のJ-pop(女性ボーカリスト特集)4-2 植村花菜 [音楽]

第2弾は、植村花菜さんです。

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植村花菜さんは、昨年、「トイレの神様」という曲で
一躍有名になりましたが、実は、3年も前にこのブログ
で取り上げていたのをご存じでしょうか?

僕は何気なく「新開地音楽祭」という音楽イベントに
出かけたんですが、その時、ああこの子、いい作詞するなー
もしかしたらすごくメジャーになるかもと思ったので、
このブログで紹介したのでした。

ええ?見てみたいですか?3年前の植村花菜さんを。
わかりました。歌声は著作権の関係からお見せできませんが、
歌う前に少しだけMCと話しする植村花菜さんをご覧下さい。








最近のJ-pop(女性ボーカリスト特集)4-1 いきものがかり [音楽]

いきなり始まりましたJ-pop 女性ボーカリスト特集
第1弾です。

最近のお薦めは、何と言っても「いきものがかり」です。

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「いきものがかり」はグループなんで、厳密には
女性ボーカリストというわけではなんですが、
このグループの最大の売りは女性ボーカリストの
吉岡聖恵ちゃんの歌声にあります。
年齢や男女の違いを乗り越えた癒しを感じるんですよね。

多くの人々は、NHKドラマ「ゲゲゲの女房」の
主題歌の「ありがとう」で彼らのことを知ったと
思いますが、「いきものがかり」は非常に多くの
いい曲をつくっています。

付いている音楽プロデューサーなどのスタッフにも
恵まれているのですが、アルバム「はじまりのうた」
は、どの曲をシングルにしてもおかしくないような
すばらしい出来映えです。

まあ、当然のことながら日本レコード大賞の
最優秀アルバム賞を取りましたが。

特に僕は彼らのバラードの曲が好きで、通勤途中に
よく聞いています。

最近、ピアノの楽譜も買ったので、シンセで弾いて
みようと思っています。





2008年度上半期洋楽ロック部門NO.1 [音楽]

もう9月も半ばを過ぎましたが、
今年度の上半期洋楽ロック部門の
NO.1を私の独断と偏見により
ここで発表したいと思います。


それはアメリカのロックグループ、
Journey(ジャーニー)のRevelationです。

アルバムジャケットはこちら。

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何が良いって、ジャーニーというバンドは最近もうほとんど
死んでいたバンドだったんですが、今回、見事に復活したんです。

最初はスティーブペリーがボーカリストで、彼の透き通るような
高くクリアーで甘美な歌声は80年代、一世を風靡しました。

その後、紆余曲折があった後、2000年に入りボーカリストが
スティーブ・オウジェリーに代わり、ジャーニーは再び栄光の道
を歩み出します。
彼の歌声はペリーより少し落ち着いたJazzyな雰囲気もありましたが、
高音部などもペリーに比して負けず劣らずすばらしかったです。

しかし、その後、彼は体調を崩し、バンドを脱退。ジャーニーはまた
迷走をはじめることとなります。

そんな中、ジャーニーの音楽が好きでそのコピーバンドで
ボーカルをしていたArnel Pineda(アメル・ピネダ)なる人物が
何とYou tubeで自らの歌声をネットで公開していたところ、
奇跡的にジャーニーのバンドメンバーの目にとまり、ボーカリスト
に大抜擢され、このアルバムが制作されたのです。

当初は、ピネダがフィリピン人であるということから、ジャーニーも
ボーカリストをネットから見つけてくるのか、落ちぶれたもんだなあー
というような声も巷で飛んでいたのですが、このアルバムを聴いて
本当にびっくりしました。
彼は本物です!もしかしたら、初代のスティーブ・ペリーをも凌ぐ
歌唱力を備えているといって良いかもしれません。
まあ、皆さん、だまされたと思って一度聴いてみてください。
80年代アメリカンロックはこうでないとというような曲ばかりです。
聴いていてスカッとする格好良さ、メロディーの美しさも兼ね備えています。
ジャーニーの往年の大ヒット曲もカバーしていますので、以前の
ボーカリストの歌声と比較してみるのもいいかもしれません。

そりゃ、Coldplayもすばらしいバンドかもしれませんが、聴いていて
スカッと爽快、元気になるこのようなロックに勝てるバンドはそう
いないと思います。

まあ、フィリピンという国がアメリカの植民地だったということが、
彼がちゃんとした米語を喋り、歌えるということと深く関係して
いると思いますが・・・

でも、同じアジア人として、ジャーニーのような白人ばかりのしかも
大御所クラスのバンドのボーカルになるなんて本当に凄いことだと
思います。
彼には今後も末永くジャーニーのボーカリストとして活躍して欲しい
ものです。

Coldplay 美しき生命 VIVA LA VIDAの意味(その2) [音楽]

先日、書きましたように私はロンドンに行ってましたが、
ついでにColdplayのこの曲の意味についてもぜひ現地の
人々に聞いてみたいと考えていました。

特に、宿泊したのが、ラッセルスクエアーという場所で、
大英博物館のすぐ近く、ロンドン大学(Coldplayのメンバー
の出身大学)もすぐそばといういわば地元中の地元のような所
だったのでなおさらでした。

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1人目は知人の知人でもうかれこれ30年近くもロンドンにお住まい
の方(日本人の女性で、旦那さんは白人のイギリス人)。
もちろん、歌詞を見せました。
やはり、Coldplayは有名のようでしたが、彼女はクラシックをよく聴く
方なのでこの曲はラジオから流れていたのを聴いたぐらいと言ってました。
彼女は、「コールドプレイのような若い世代の人々は非常に世の中の動きに
敏感で鋭い。それと、イギリス人の頭の中にあるのは何と言っても
キリスト教である。ビートルズはかつて神を否定するような曲まで
つくったが、彼らのような世代は、神を決して否定しない。この
VIVA LA VIDAはあなたの言うように歴史上の実在の人物のことを
歌っているかもしれないけど、果たして彼らがそこまで考えているか
どうかは甚だ疑問ね。
むしろ、全く架空の人物ととらえた方が夢があっていいんじゃない。」
とのことでした。

2人目はお世話になった旅行会社H.I.Sの社員さん。まだ、ロンドンで
勤務して数年という彼女。やはり、コールドプレイのこの曲は知っていました。
ただ、そこまで歌詞の内容や意味まで掘り下げて考えたことはなかった
とのこと。こちらではラップの曲などでかなり暴力的な詞もあり、子供には
聴かせられないような内容であっても曲としてヒットすることがあるとのこと。

3人目は飛行機の機内で知り合った白人男性。彼は、元英国人で今は
オーストラリア人となった方で、よく日本にも旅行に行くとのこと。
コールドプレイは名前は知っているが、やはり自分はビートルズ世代なので
よくわからないとのことでした。(このやりとりは私のつたない英語で。汗。)

僕としては、現地の人に尋ねれば、「ああ、これはこういう意味だよ。」
みたいな返事がすぐ返ってくるのかなと思ってましたが、そうではありませんでした。
なので、そこまで突き詰めて歌詞の意味を考えなくてもいいのかなと思いますが、
次回は自分なりに意味をまとめてみたいと思います。

BIGBEN
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Coldplay 美しき生命 VIVA LA VIDA の意味(その1) [音楽]

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iPodのCMで流れている曲をご存じでしょうか?
HMVやタワーレコードなどのCDショップは
もちろんのこと、大げさに言うと、今や、日本の
あらゆる放送局やお店などで流されているので、
聞いたことはあるという方は多いのではないかと思います。

私も、iPodのCMを見て印象的なこの曲に
興味を持ちました。
Coldplayというグループ自体は知っていましたが、
以前、HMVなどで試聴はしたもののCDを買うには
至らなかったという記憶があります。

しかし、今回は違いました。
このVIVA LA VIDAはまず、最初のテンポからして
特徴的で、全体的にも親しみやすく、また聞きやすく、
すーっと引き込まれていく魅力があるのと、
個人的にはCMを見ていた時に、
ruled the world、つまり、世界を支配してたという歌詞が
聞こえたので、何を歌っているのだろうという興味も
わいたからです。

皆さんは、このColdplayのVIVA LA VIDAの歌詞の意味
まで知っていますか?
今回、私なりにこの曲を解釈したいと思います。

まず、タイトルのVIVA LA VIDAなんですが、
これが東芝EMIの方で「美しき生命」と訳されています。
僕は、これ、少し意訳しすぎだと思うんですよね。

これは、スペイン語で「人生万歳」という意味
であって、「美しき生命」とやってしまうと、
ますますこの曲の意味がわからなくなってしまう
と思うんです。

あと、ついでに言うと、東芝EMIさんは、
「ロックアートの最高峰」みたいな宣伝文句使ってますが、
これもおかしいでしょう。そんな日本語ありましたっけ?
どうしてもCDのジャケットがドラクロアの絵画なもんだから、
Artを言いたいのでしょうが、かなり無理があると思います。

さて、本題に戻りましょう。
まずは、英語の歌詞、そして、CDに付いていた公式の
和訳の歌詞を数行ごとに対比してみます。

I used to rule the world
Seas would rise when I gave the word
Now in the morning I sleep alone
Sweep the streets I used to own

かつては世界を支配していた
僕が口を開けば海の水位が上がった
今では朝、独りで眠る僕
昔は自分のものだった道を掃いてまわる

I used to roll the dice
Feel the fear in my enemy's eyes
Listen as the crowd would sing
Now the old king is dead Long live the king

かつては僕がダイスを転がした
敵の目には恐怖が映っていた
群衆が歌うのをこの耳で聴いた
でも老いた王は死んだ、王に栄光あれ

One minute I held the key
Next the walls were closed on me
And I discovered that my castles stand
Upon pillars of salt and pillars of sand

一時は鍵を握っていた僕なのに
気づいたら壁が迫ってきていた
そして気づいた、自分の城を支えているのは
塩の柱と、砂の柱だったことに

I hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
Missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
Once you go there was never,
Never an honest word
And that was when I ruled the world

エルサレムの鐘が鳴るのを聴け
ローマ人の騎兵隊が合唱している
僕の鏡に、剣に、盾に
外地の宣教師になるがいい
どういうわけか説明がつかないんだ
きみがいなくなってからは何ひとつ
何ひとつ正直な言葉が出てこない
それが世界を支配していた頃の自分だった

It was the wicked and wild wind
Blew down the doors to let me in
Shattered windows and the sound of drums
People couldn't believe what I'd become
Revolutionaries wait
For my head on a silver plate
Just a puppet on a lonely string
Oh who would ever want to be king?

邪悪で激しい風が
扉を吹き倒して僕を入れてくれた
窓は粉々に割れて太鼓の音がする
みんな今のこの僕に目を疑う
革命分子はみな待ちわびているよ
銀の皿に載った僕の頭を
孤独な紐に吊されたただの操り人形さ
誰が王になどなりたがる?

I hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
My missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
I know St. Peter won't call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

エルサレムの鐘が鳴るのを聴け
ローマ人の騎兵隊が合唱している
僕の鏡に、剣に、盾に
外地の宣教師になるがいい
どういうわけか説明がつかないんだ
きみがいなくなってからは何ひとつ
何ひとつ正直な言葉が出てこない
それが世界を支配していた頃の自分だった

Hear Jerusalem bells a-ringing
Roman cavalry choirs are singing
Be my mirror my sword and shield
My missionaries in a foreign field
For some reason I can't explain
I know St. Peter won't call my name
Never an honest word
But that was when I ruled the world

エルサレムの鐘が鳴るのを聴け
ローマ人の騎兵隊が合唱している
僕の鏡に、剣に、盾に
外地の宣教師になるがいい
どういうわけか説明がつかないんだ
きみがいなくなってからは何ひとつ
何ひとつ正直な言葉が出てこない
それが世界を支配していた頃の自分だった


どうでしょうか?意味わかりましたでしょうか?
僕なんかわかるどころか、ますます謎が
深まるばかりなんですけど・・・・・・

どちらにしても、これ日本語で歌ったら全然
ヒットしないでしょうね、というよりそもそも
日本だったら曲にして発売するのを誰もOK
しないと思います。

洋楽というのはそういう所、J-popとは全然
違いますよね。

さて、ここまでくると、この歌詞に出てくる
王とはいったい誰なのかということを追究したく
なります。
Coldplayは特にそのことについてコメントして
いないので、真相はわからないのですが、
単に架空の人物をテーマに曲にしたというより、
少なくともイメージした王はいたと考えるのが
自然だと思います。

次回は、その王について考えるとともに、
それに合わせて私なりの和訳を載せたいと
思います。

なお、ここでヒントというか次回への橋渡しを
してみましょう。

歌詞から様々なヒントを得ることができます。
まず、主人公の王はかつて世界を支配していた
ほどの人物だということです。
しかし、かつてということであり、今は一人で寝て、
道を掃くような凋落した人物ということです。

それと大きなキーワードはエルサレムです。
エルサレムはキリスト教、ユダヤ教、イスラム教
つまり三大宗教の聖地なんですよね。
ここら辺めっちゃ意味深です。

そして、ローマ人の騎兵隊というのも
キーワードですね。
ここのくだりは多少の文言の変更がありながらも
合計3回も歌われる箇所なのでいかに重要な
フレーズなのかわかります。

特に、I know St.Peter won't call my name
のところはさらに重要だと思われます。
St.Peterを聖ペテロと訳すと誤りです。
聖ペテロが生きた時代は古代ローマ帝国時代
であって、キリスト教は認められていないだけでなく、
迫害されていたのであって、そんな中でキリストの弟子
である聖ペテロもローマの大火の原因というような
濡れ衣を着せられ、ついには処刑されてしまいます。
ですから、その当時の王(正確にはこの時代は皇帝)が
ペテロに自分の名前を呼ばれる云々は全然どうでもいい
ことと考えられるので、あえて歌詞にする意味が見当たりません。

では、どう訳せばいいのでしょうか?
St.Peterとは英語読みではセント・ピーターとなりますが、
現在のバチカン、すなわちサン・ピエトロ寺院のことを意味します。
もちろん、聖ペテロが埋葬されたということからこの名が
付いているわけですが、ここではサン・ピエトロ寺院が
名前を呼ぶ、つまり、ローマ教皇が王の名前を呼ぶと
いうように解釈すべきです。

つまり、時代はもっと進んで、王とローマ教皇が対立
するような中世の頃だと思われるのです。
その当時、ローマ教皇の権力は絶大であり、しばしば
王を破門したりしています。
もちろん、王も仕返ししたりしていますが、さて、ここで
エルサレムがキーワードになります。

そう、十字軍の遠征の時代のことだと思うのです。
十字軍は、当時、イスラム教徒がエルサレムを占領
していたためにキリスト教徒として聖地を奪還するために
派遣されました。

おわかりでしょうか?その中でローマ教皇に背いたとして
破門された王がいたとしたら、その王からすれば、こう
言うでしょう。「ローマ教皇が俺の名を呼ばないのは
わかってるさ。」って。

私は、調べました。そういう王が実在したことを。

その名を神聖ローマ皇帝「フリードリヒ2世」といいます。
彼は、しばしばローマ教皇と対立しています。
というのは、当時のローマ教皇から十字軍で遠征するように
要請されてもなかなかすぐに動こうとせず、さらには
イスラム教徒や正教会に対する宗教的寛容を非難されて
背教者のレッテルを貼られ実に2回も破門されているのです。

事実、エルサレムに十字軍を率いて遠征したときも、
全く戦わずして、キリスト教徒のエルサレム巡礼が安全に
できるように和平協定(一時的にせよ)を実現させているのです。
また、彼は畏敬の念も含めて「世界の驚異」とか
「王座の最初の近代人」と評価されています。

また、彼はエルサレムに入城し、聖墳墓教会で
エルサレム国王として戴冠したりもしています。

この王の実に民族や宗教に寛容で平和主義者である
ところがColdplayの高評価になって曲になったのか
なと思うのですが、どうでしょうか?

しかしながら、ローマ教皇に背教者というレッテルを貼られて
破門されると、王としては民衆からも誤解を受けてしまい、
かなり苦しい人生を歩んだのではないでしょうか。

そんなところ辺りが何となくこの曲のイメージする王に
合っていると思うのですが・・・・・

※次回に続きます。
ただし、いろいろ調べていってもっと
ふさわしい王がみつかるかもしれませんが、あしからず。


最近の和製歌姫たち [音楽]

これまでは、洋楽中心に音楽を聴いてきたけど、
最近は、日本人の女性ヴォーカリストもレベルが
高いので、結構聴いている。
中でも、一番だと思うのは、伊藤由奈だ。
彼女はハワイ生まれということもあり、米語で
歌っても全然違和感なく安心して聴くことができる。
しかも、元々、透き通るような清らかな歌声なので
聴いていて非常に心地よい。
どの曲も非常に完成度が高く、いわゆる「はずれ」
みたいな曲がありません。歌詞もいいと思います。
セリーヌ・ディオンとのコラボの曲もすばらしい。
まあ、セリーヌを引き合わせたソニーミュージックの人
もなかなかなものですよね。
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欲を言えばきりがありませんが、
伊藤由奈はどちらかというと癒し系の曲が多く、
もっとアップテンポの曲というのがあってもいいのかな
と思います。

あと、最近聴いているのが、青山テルマ。
彼女はまだ19歳ということもあり、宇多田ヒカルの
デビュー当時と一瞬ダブる感じもしましたが、
歌唱力は青山テルマの方が上でしょう。
彼女はトリニダード・トバゴ人と日本人のクォーターということや、
L.A.に12歳の時から住んでいたということもあり、
やはり、米語の発音が完璧で、安心して聴いていられます。
特に、スローな曲から、アップテンポの曲まで何でも
こなす高い歌唱力は非常に魅力的です。
ただ、惜しむらくは曲に恵まれていないということでしょうか。
NTTDoCoMoのCMで流れていた「そばにいるね」という曲と
ABCマートのCMで流れていた「GARDEN」という曲は
非常に完成度が高いのですが、それ以外の曲は、
歌詞がいけません。いまいちダメです。
聴いていて、気分が乗っていけません。
アルバム出すのを急ぎすぎたのではないかと思うほどです。
なお、上記の「GARDEN」という曲はこのファーストアルバム
には入っていませんので注意してください。
「MAKAI」というアーティストのアルバムに収録されています。
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